今は暗渠となってしまった烏山川。この烏山川沿いに、下流から池尻、三宿、太子堂があります。その辺りの魅力資源をノンジャンルで発掘していきます。地元民には「オシャレな三宿」とかって、納得できませんしね。でしょ?
Posted by ムルギー - 2008.04.14,Mon
このあたり、探せばいくらでもレトロ物件ありますよ。プロレタリアート系の…。
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Posted by ムルギー - 2008.04.14,Mon
で、この円泉寺の前を通り過ぎると、右側に折れた細い路地があります。突き当って左に路地を折れたところが、林芙美子が住んでいた長屋跡です。長屋の隣には壺井栄、繁治夫婦が住んでいました。ひさしぶりに行ったら、かつての長屋はなく、普通の二階屋になっていました。がっかりです。家jの近くなのに、ちょっと行かないとどんどん変わってしまいますね。
Posted by ムルギー - 2008.04.14,Mon
次の借家は三宿125番地(2番)。同じ年の12月に引っ越しています。よほどひどかったようですね、善蔵のふるまいが。ここも、信州屋酒店まで、歩いて1分もかからない場所です。この路地をまっすぐいくと、烏山川にぶつかります。この頃はまだ護岸工事前ですから、ごく普通の川ですね。
翌大正15年の7月には、三宿111番地(3番)に引っ越しています。ほぼ、半年に一度の割合で引っ越していますね。死を迎えたのは、この最後の家です。告別式は下谷区谷中天王寺で執り行われました。戒名は「芸術院善巧酒仙居士」。もちろん自分で考えたのだと思います。各場所の現在の姿は、おって追加します。ちなみに以前ご紹介した善蔵居住地の写真は、三宿111番地の少し手前でした。世田谷学園の脇の路地を入った最初の曲がり角のあたりです。
Posted by ムルギー - 2008.04.12,Sat
……三軒茶屋の部屋は、仕事場として私だけが通った。中目黒から渋谷の大橋まではバス。のりかえた玉電車の三宿の駅で降りると、次第に静かな住宅地が続く。弁当のおかずを持参していないときは途中の小さな天ぷら屋で天ぷらを買った。(中略)小川に沿った道を折れ曲がって仕事場に着く。
六畳、四畳半の和室で、浴室はついていなかった。(中略)まだ居住者が多くない上に、小さな三棟のアパートは、ひっそりとしていた。(中略)
玉電の三軒茶屋の停留所に出るには、古い家並みの低い、妙に暗い感じの細道を通りぬけねばならない。貸し本屋があり、下駄の歯入れ屋があり、豆腐屋があり、コロッケや精進揚げを揚げながら売る、貧乏くさい惣菜屋などが並んでいた。とりの餌や野菜草花のタネを売る店、便利屋、鋸の目立て屋、どれも沈みこんだような小さな店が、今にも崩れおちそうに建っている。(中略)その細道をつきぬけると、三軒茶屋から坂を降りてくる商店街の大通りに出る。その角まで出ると。急に風通しがよくなったような気持ちがしたのだから、あの暗い細道が、妙に風当たりの悪い場所だったにちがいない。
以上、武田泰淳『目まいのする散歩』の中の『いりみだれた散歩』からの抜粋です。
前にも書いたように、三棟のアパートというのは、三宿の都営アパートです。妙に暗い感じの細道というのは、下の谷通りですね。ここには抜粋しませんでしたが、下の谷通りに中国人のやっている安い中華料理屋があり、けっこうお気に入りだったようです。小川というのは烏山川ですね。まだ小川だったんですね。
六畳、四畳半の和室で、浴室はついていなかった。(中略)まだ居住者が多くない上に、小さな三棟のアパートは、ひっそりとしていた。(中略)
玉電の三軒茶屋の停留所に出るには、古い家並みの低い、妙に暗い感じの細道を通りぬけねばならない。貸し本屋があり、下駄の歯入れ屋があり、豆腐屋があり、コロッケや精進揚げを揚げながら売る、貧乏くさい惣菜屋などが並んでいた。とりの餌や野菜草花のタネを売る店、便利屋、鋸の目立て屋、どれも沈みこんだような小さな店が、今にも崩れおちそうに建っている。(中略)その細道をつきぬけると、三軒茶屋から坂を降りてくる商店街の大通りに出る。その角まで出ると。急に風通しがよくなったような気持ちがしたのだから、あの暗い細道が、妙に風当たりの悪い場所だったにちがいない。
以上、武田泰淳『目まいのする散歩』の中の『いりみだれた散歩』からの抜粋です。
前にも書いたように、三棟のアパートというのは、三宿の都営アパートです。妙に暗い感じの細道というのは、下の谷通りですね。ここには抜粋しませんでしたが、下の谷通りに中国人のやっている安い中華料理屋があり、けっこうお気に入りだったようです。小川というのは烏山川ですね。まだ小川だったんですね。
Posted by ムルギー - 2008.04.11,Fri
ところが、最近ニイニイゼミまったく見なくなりました。いったいどこへ行ってしまったんでしょうか。アブラゼミもミンミンゼミもツクツクボウシもヒグラシもいるのに、なぜかニイニイゼミはいません。環境の変化に一番弱いのかもしれません。昔はポピュラーなセミだったのに……。
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プロフィール
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ムルギー
年齢:
69
性別:
非公開
誕生日:
1955/11/12
職業:
下等遊民
趣味:
めまいのする散歩
自己紹介:
中国四川省の深山で生を受け、三歳にして四書五経、平凡パンチなどを読破。その後世界を放浪する資金に恵まれず、四川省とは似ても似つかぬ烏山川流域を放浪。水宿を終の棲家と決め、今日に至る。
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